あらすじ
気がつくと、知らない駅のホームにいた。
名前の読めない駅。
行き先のない線路。
どこから来たのかも、どこへ帰るのかも思い出せない。
ホームには、誰かを待つ老人と、白い百合を抱えた女性、そして忘れものを探す青年がいた。
風だけが静かに吹いている。
やがて主人公は、無数のビー玉が眠る海へ辿り着く。
その中には、誰かの笑顔や約束、言えなかった言葉たちが閉じ込められていた。
忘れたはずなのに、胸だけが覚えているものがある。
これは、この世とあの世の狭間で、
失くしたものともう一度出会うための物語。