あらすじ
北海の寒門に生まれた王脩は、幼くして母を失い、その喪失から “義を貫く” という生き方を選んだ。
遊学の旅で一家を救い、その名が名士の耳に届くと、彼の人生は静かに、しかし確実に動き始める。
孔融の主簿として政に挑み、危機には命を賭して駆けつける。
その義侠心は、乱世にあって異彩を放った。
やがて袁譚、曹操へと仕える中で、王脩は幾度も“正しさ”と“忠義”の狭間に立たされる。
そして最期の瞬間まで、彼はただ一つ、義だけを裏切らなかった。
乱世を清く生き抜いた文官の、史書の行間に埋もれた“真の三国志”。