あらすじ
王都の美術館の地下で、寡黙に絵の具を捏ねくり回す三十歳の偏屈な油絵修復師、ガイゼル。しかし彼の正体は、五年前に突如として歴史の表舞台から姿を消した、大陸史上最強と謳われる伝説の「剣聖」だった!
そんな彼の元に、毎日健気にお弁当を届ける一人の金髪の令嬢、エリシア。彼女には「触れた相手の絶対の未来が見える」という、かつて両親を失ったトラウマから呪いと恐れる予知の力があった。
ある日、エリシアがガイゼルに触れて見た未来――それは、二人が幸せに結ばれる最高の「結婚式」の光景だった!
「あなたをあのような軽い男に渡すわけにはいかない」
自覚した独占欲と職人の矜持を胸に、しつこく迫る有象無象のBランク冒険者を刃引きの真剣一閃で文字通り瞬殺! さらに二人を引き裂こうと蠢く王宮の凶悪な軍事陰謀に対し、眠れる獅子が大切な少女の未来を守るため、ついに本気の牙を剥く。
最強のSランクパーティをも震撼させる元騎士団長の圧倒的無双と、三十路のカタブツ男が魅せる不器用で過保護な溺愛劇が今、幕を開ける――!