あらすじ
人生に行き詰まり、心のどこかで「もう一度やり直したい」と願っていた男・村井博。
ある早朝、彼はふと足が向くままに皇居外苑へと歩き出す。
静かな松林、白い砂利道、朝日に染まる二重橋。
その風景の中で、彼は忘れていた“自分の中心”を思い出し始める。
靖国神社では「生と死」の重さに触れ、
国会議事堂では「社会と個人の幸福」の関係に揺さぶられ、
東京という巨大都市の中で、彼は少しずつ“心の再生”を体験していく。
そして気づく。
幸福とは、遠くにある理想ではなく、
いま立っている場所を見つめ直す力なのだと。
皇居から始まった小さな旅は、
やがて彼自身の人生を静かに、しかし確かに変えていく。