あらすじ
ここは「人間」と魔法の使えるヒト「術者」のいる世界。その世界にある森の一つ、通称「レイトナイト」と呼ばれる森が物語の始まりの場所。
樹に囲まれて、他の村や集落から離れた森で暮らす十八歳のロゼ。
いつも通り狩りなどの依頼をこなし、クラン仲間のイアン・ホランと平和な日々を過ごしていたが、幼馴染の少女レイリィの姿が見えないことに気づく。
森の中を探しているとレイリィの叫び声が聞こえ、駆けつけるとフード姿の謎の集団がそこにはいた。捕らわれるレイリィを助けようとするが、あと少しの所で手は届かずに攫われてしまったレイリィ。レイリィを助け出すために村の外――一度も出たことのない森の外の世界へ、逃げた集団を追いかけて一歩踏み出したロゼ。
知らなかった外の景色、初めて見る自分の生まれ育った森の外観に僅かに心躍らせながら訪れた街、そこは亡き母の故郷で、そこで初めてロゼは自分に秘められた能力…自分の役割を知ることになる。少しずつ明かされていく謎、広がっていく世界と人との繋がりで成長していく。
レイリィの攫われたのには故郷の村の過去が深く関係していて、その過去にレイリィ自身も深い関わりがあることを知る。
レイリィを追い続けて全ての元凶、レイリィの実姉イラマウテに辿り着いたとき、最後の決戦が始まる。村に隠された過去の歴史、繰り返される悲劇、抗おうと立ち上がり手を取り合う人々。村を出て、再び帰ってきたロゼは様々な想い、力を得て強く成長する。
全てが明かされた時、歴史に打ち勝った時、村の…ロゼ達の新しい日常が始まっていく――。
これは閉鎖的な村で生まれ育った、空の広さも世界の広さも、自分自身さえも分かっていない十八歳の少年が村の外の世界へ踏み出し、出会いと別れ、経験を重ねて成長していく物語。