あらすじ
浅利ひな、一年生。なんとなく入った部活が、「総合貝類研究同好会」でした。貝は、研究しません。先輩四人と新入りの私は、放課後ただ集まって、溶けていく。
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■ 海野 さざえ(うみの さざえ)/3年・部長
ぼさっとした長髪、ゆるんだリボン、だらけた猫背。実は五人で一番背が高いが、いつも丸まっているので分からない。部のすべてが、なぜか彼女から始まっている。いつも部室のソファで寝ている。部の由来も活動内容も「どうだったかなあ」ではぐらかす。お菓子の最後の一個は当然のように取る。
■ 馬刀 まこ(まて まこ)/2年・副部長
眼鏡、ひとつ結び、背筋の伸びた立ち姿。五人で一番きちんとしている。唯一まともに見える人。手帳を持っているが、書くことがない。「今日こそ何か活動を」と言い出しては、誰も乗らず、自分も流される。ツッコミ担当。でも、たぶん誰よりこの部に出席している。
■ 浅利 ひな(あさり ひな)/1年
背中のリュックが本人より大きく見える。新入部員。入部した理由は、本人も覚えていない。リュックにお菓子を大量に常備。配る係。じゃんけんを仕掛けては負ける。素朴な疑問で場をかき回すが、答えは返ってこない。
■ 栄螺 とわ(さざえ とわ)/2年
イヤホン片方、無表情。五人で一番小柄で、俯いて手元の細かい工作をしている姿が小ささと馴染んでいる。ずっと自分の世界にいる。話を振られると数秒遅れて答える。「……べつに」「ん」。たまに、核心を突く一言を落として黙る。
■ 帆立 みお(ほたて みお)/3年
ゆったりした物腰、丁寧な所作。落ち着きすぎていて、実年齢より大人びて見える。部長の旧友。みんなにお茶を淹れる係。私物のティーセットを持ち込んでいる。誰が来ないか、いつも把握している。否定しない。たいてい、彼女のお茶で一日が終わる。