あらすじ
蒸気機関と魔術が共存する王都の片隅。
亡き父から店を継いだ鑑定士のエリスと、住み込みで働く職人のレオは、最高の相棒として何でも屋を営んでいた。
二人の間には三年という月日が流れているが、お互いに「相棒」という一線を越えられぬまま、淡々とした日々を過ごしている。
ある日、店に持ち込まれた古びた小箱が、静かな日常を崩壊させる。
その箱には、周囲の者の秘めたる本心を「文字」として頭上に可視化してしまう、いわく付きの魔力印『真実の開示』が施されていた。
レオの警告も虚しく小箱が開かれた瞬間、店内に黄金の光が炸裂。
逃げ場を失った二人は、強制的に自らの心をさらけ出す状況に追い込まれる。
エリスの頭上に浮かび上がる、レオへの抑えきれない恋心。対してレオの頭上にも、激しい衝動が文字となって溢れ出し……。
隠し続けてきた互いの想いが空中で踊る、予測不能の事態。
果たして、この「開示」は二人をどこへ導くのか。不器用な相棒たちの極上の片思いが幕を開ける。