あらすじ
白石結菜、26歳。
神宮寺ブライダルホールディングスに勤めるウェディングプランナー。
幼い頃に両親を事故で亡くし、後遺症を抱えた妹を育てるため、大学進学を諦めて働いてきた。
誰かの幸せを願いながら、自分の幸せは後回しにして。
そんな私にも、ようやく幸せが訪れるはずだった。
婚約者との未来。 温かい家庭。 生まれてくる子ども。
だけど――全ては壊された。
婚約者は親友と裏切り、 会社では嘘の噂を流され、 孤立し、 傷つき、 追い詰められていく。
大雨の夜。
絶望の中で立った会社の屋上。
そこで私を救ったのは、冷徹社長と呼ばれる神宮寺蓮司だった。
「死ぬな」
そう言って差し伸べられた手。
私はまだ知らない。
彼がずっと昔から私を知っていたことを。
そして――
彼が十年以上、私を忘れられなかったことを。
これは、人生の全てを失った女性と、初恋を抱え続けた男性が、本当の家族になるまでの物語。