あらすじ
王太子アルベルトの婚約者として、長年王妃教育に耐えてきた公爵令嬢フローラ。
けれど夜会の席で、アルベルトは平民出身の侍女カトリーナを選び、フローラへ一方的に婚約破棄を告げる。家族からも見放されたフローラは、厄介払いのように敵国ラグナ帝国へ嫁がされることになった。
誰にも必要とされなかった自分が、敵国で幸せになれるはずがない――。
そう思っていたフローラを迎えたのは、冷酷と噂される帝国皇太子クラウスだった。
しかしクラウスは、怯えるフローラに告げる。
「お前は王国が捨てた娘ではない。俺が迎えた妃だ」
冷たい王国で踏みにじられてきたフローラは、灰銀の帝都で少しずつ自分の価値を取り戻していく。
一方、フローラを捨てた王国では、王太子とカトリーナ、そしてリヴェール公爵家の綻びが静かに広がり始めていた。
捨てられた公爵令嬢が、敵国の皇太子に大切に愛され、自分の居場所と幸せを掴む――
政略結婚から始まる、溺愛恋愛ざまぁファンタジー。