あらすじ
ハイネルン王国の片隅に、音を嫌う孤高の修復師セルヴィスが営む工房がある。
そこへ飛び込んできたのは、没落寸前の伯爵令嬢イザベラ。彼女が持ち込む「価値あるゴミ」と、物への純粋な愛に触れるうち、寡黙だったセルヴィスの内側に、ドロリとした執着が芽生え始める。
一方、美しきものを全て手中に収める略奪者ドレイクが、イザベラの類まれなる「鑑定眼」を狙って魔の手を伸ばす。
家柄も財産も奪われ、絶望の淵に立たされた彼女に、セルヴィスは甘く、あまりに重い救いの手を差し伸べた。
「君の指先一本、視線一つまで、俺が守り抜く」
これは、剣も魔法の才能もない職人が、その執念と技術だけで理不尽な世界を「修復」し、愛する女を独占するまでの物語。