あらすじ
高校二年生の水瀬蒼(みなせ・あおい)は、母と二人で暮らしている。
父はいない。母は昼も夜も働き、蒼は「迷惑をかけない子」でいることだけを考えて生きてきた。
だがある日、母が突然倒れ、病院に運ばれる。
蒼は初めて、母がどれだけ無理をしていたのかを知る。
病室で見つけた一冊の古いノート。
そこには、“母になりきれなかった女”としての本音が綴られていた。
「あなたを愛しているのに、苦しかった」
母の言葉を知った蒼は、ずっと胸の奥に閉じ込めていた感情と向き合い始める――。
親だから完璧ではない。
子どもだから許せないこともある。
それでも、壊れかけた親子が“家族”になろうとする、再生の物語。