あらすじ
北海道の深い森の奥。
そこには、一人の寡黙な猟師・五郎と、その相棒である賢い三毛猫・たまが暮らしています。
大きくて無骨な五郎の長靴の後ろを、ちいさな四つの肉球がトコトコと追いかける。
ふたりが歩く北の森は、季節の移り変わりとともに、毎日ちがう表情を見せてくれます。
初夏の風が運ぶ瑞々しい山菜の匂い、エゾハルゼミの大合唱。
秋の川を力強くのぼるサケの姿や、冬の厳しくも美しいパウダースノー。
これは、そんな北海道のリアルタイムな自然の中で、ふたりが季節の恵みをそっと分け合いながら生きていく、ただそれだけの、ほんわかとした日常の物語。
言葉はなくても通じ合う、ひとりと一匹の、世界で一番おだやかで優しい時間がここから始まります。