あらすじ
王国最高峰の教育機関、アークレイス魔法学園。
未来の英雄や賢者を育てるその学園には、一人だけ全校生徒から嫌われている少年がいた。
レオン・クロイツ。
無口で愛想がなく、授業をサボり、協調性もない問題児。
教師からの評価は低く、生徒たちからも厄介者として扱われている。
だが誰も知らない。
学園を脅かす魔物の侵入。
禁術の流出。
貴族たちの陰謀。
生徒たちが気付くことすらない数々の危機を、レオンがたった一人で防ぎ続けていることを。
彼は説明しない。
理解も求めない。
ただ目の前で困っている誰かを見捨てられないだけだった。
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そんなある日。
学園で起こる不可解な事件の裏に、一つの存在が見え始める。
世界中で崇拝される伝説の英雄。
人類を救った勇者。
数千年の時を生きる不死者。
勇者アーク。
誰もが敬い、誰もが憧れるその英雄は、長すぎる時の果てに人類へ絶望していた。
そして静かに願う。
世界の終焉を。
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嫌われ者の少年と、世界に愛された英雄。
正義と悪はどちらなのか。
世界を救おうとするのはどちらなのか。
これは、誰にも知られず世界を守り続けた一人の少年の物語。
そして、一人の少年から受け継がれた小さな意志が、未来へと繋がっていく物語である。
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誰かに認められなくてもいい。
ただ、目の前の誰かを見捨てなければいい。
これは英雄になれなかった少年の、
誰にも語られない英雄譚。