あらすじ
東都セキュリティに所属する現金輸送車チーム。冷静沈着なドライバー・桐生慎也は、過去の“事故”によって心に傷を抱えていた。新人警備員・相沢美月と共に任務にあたる中、彼らは巧妙に仕組まれた襲撃事件に巻き込まれる。
奪われた現金輸送袋。しかし、その中には追跡と防衛の最先端技術が仕込まれていた。逆転の追跡劇の末に事件は解決したかに見えたが、背後には組織的な犯罪ネットワークが潜んでいた。
さらに明らかになる三年前の事故の真相。それは単なる事故ではなく、仕組まれた“犯罪”だった——。
信頼を守る者たちと、それを踏みにじる者たち。
過去と現在が交差するとき、最後に残るのは守り抜く意志か、それとも絶望か。
【登場人物】
桐生慎也(きりゅう しんや)
現金輸送車のドライバー。冷静かつ的確な判断力を持つベテラン。三年前の事故で同僚を失い、その記憶を抱え続けている。任務には一切の妥協を許さないが、内面には強い責任感と後悔がある。
相沢美月(あいざわ みづき)
新人警備員。最初は不安と恐怖に揺れていたが、実戦を経て大きく成長する。人の「理由」に目を向ける優しさを持ちながらも、自らの使命に向き合う強さを手に入れていく。桐生にとって、変化のきっかけとなる存在。
佐伯(さえき)
車長。厳格で現実主義だが、部下を信頼する指揮官。冷静な判断でチームをまとめる。
坂本(さかもと)
ベテラン警備員。軽口を叩くムードメーカーだが、実力は確か。緊張状態でも空気を和らげる存在。
藤堂(とうどう)
元強盗犯。追い詰められた末に犯罪に手を染めるが、後に葛藤し、運命の中で重要な役割を果たす。
スーツの男
すべての事件の背後にいる黒幕。合理性と冷酷さを兼ね備え、「仕事」として人の命すら切り捨てる。