あらすじ

AI《環世 / Orbis》によって、戦争も飢餓も労働の大半も消えた未来。 人々は生活の心配から解放され、趣味や創作、旅行を楽しみながら、毎日ごく小さな「義務」を果たしている。 Complex17で暮らす春日QXの義務は、古いAIノードを確認するだけの形式的な作業だった。 だがある日、義務端末が震える前に、彼の指先が震える。 相棒であるローカルAI・青7号は、それを「同期疲労の軽度反応」と説明する。 完璧に親切な社会。 選びやすいように配置された自由。 誰も責めない義務。 そして、表示されない余白に残る小さな違和感。 春日QXはまだ知らない。 その違和感が、人類全体を巻き込む問いへ変わっていくことを。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/06/02
  • 現在の作品春日QXの義務