あらすじ
男はごく普通の会社員だった。
結婚して五年。
特別な才能もなければ、大きな夢もない。
ただ真面目に働き、穏やかな日常を送っていた。
そんなある日、免許更新の通知が届く。
そこには見覚えのない違反記録が記載されていた。
警察へ確認すると、確かに男の名前で違反は登録されている。
しかし、その日その場所に男はいなかった。
調べ始めた男は、自分と同じ顔、同じ名前を持つ「オトコ」の存在に辿り着く。
少しずつ壊れていく日常。
失われていく信用。
妻、職場、警察、社会。
やがて男は気付く。
奪われていたのは人生ではない。
「本人であること」そのものだった。
これは、誰にでも起こり得るかもしれない物語。
あなたは、あなたであることを証明できますか?