あらすじ
終電を逃した夜、片桐ユウマは裏路地で奇妙な酒場を見つける。
そこにいたのは、鬼、狐、亡霊――人ならざる者たちだった。
『酒処 月詠』
深夜にだけ現れるその店では、人外たちが酒を酌み交わし、ときに喧嘩し、ときに怪異を持ち込む。
最初は恐怖しかなかったはずなのに、気づけば悠真はその酒場へ通うようになっていた。
人外たちの愚痴。
夜に紛れる怪異。
そして、人ならざる店主が抱える秘密。
これは、夜に取り残された人間が、人外たちと酒を飲み交わす物語。
――今夜もまた、深夜の酒場は賑やかに開店する。