あらすじ
公爵令嬢クリスタル・ベルローズとして生きていた私は、ある日突然“前世の記憶”を思い出した。
そこは王太子に婚約破棄を言い渡され、妹の虚言によって断罪されるはずの世界。
だが私は気づいてしまった。
この婚約もこの評価も全部あの男の浅慮と愚かさでできていることに。
「なら、遠慮する必要はないわよね」
結果、王太子と妹は失脚。
全てが正しく清算されたあと、私はただ静かに生きることを選んだ。
――もう、人に期待しない生き方でいい。
そうして辿り着いた森の別荘で、私はようやく“自分の人生”を取り戻したはずだった。
しかしそこで出会ったのは、常識では説明できない白銀の獣――フェンリル。
これは、断罪から始まる令嬢が、静かな生活を望みながらも、規格外の存在に巻き込まれていく物語。