あらすじ
ザルクヴァ伯爵から「愛せない」と冷酷に離縁を突きつけられ、着の身着のままで追い出されたフィオリーテ。身勝手な愛妾リゼッタの嘲笑を受けながらも、彼女は涙を拭い、自らの足で歩み出す。
行き倒れかけた彼女を救ったのは、身分を隠した高貴な青年オルフェンと、仕立て屋の老人ネストルだった。フィオリーテが持つ驚異的な色彩のセンスと丁寧な手仕事は、瞬く間に街で評判となり、やがてオルフェンの正体が国を揺るがす最高位の公爵だと知る。
一方、フィオリーテという「真の功労者」を失った伯爵家は、家政も財政も瞬く間に崩壊していく。焦ったザルクヴァは復縁を迫るが、時すでに遅し。さらに、フィオリーテの出生に隠された「ある驚愕の真実」が、王宮の夜会ですべてをひっくり返す。