あらすじ
空から惑星が降り、世界が壊れ始めた日。
私は、友達と一緒にいた。
橋の上で彼を助けたとき、私はただ「良かった」と思った。
生きていてほしいと、心から思った。
けれど彼が真っ先に探したのは、恋人に連絡するためのスマホだった。
その瞬間、わかってしまった。
私は彼にとって「特別」ではなかった。
ただの友達だった。
いや、元からわかっていた。
特別だと思っていたかっただけなのかもしれない。
世界が終わるかもしれない日、
本当に終わっていたのは、世界ではなく――私の中の関係だった。
「恋人なんだから」
「だってお前は友達じゃん」
その一言が、空から降るどんな災害よりも重く響く。