あらすじ
バルトロメ公爵家でお飾りの妻として虐げられていたシャリアーヌ。夫からは「無能の置物」と罵られ、愛妾のクラリッサからは陰湿な嫌がらせを受ける日々を過ごしていた。しかしある日、突然突きつけられた不条理な離縁状を、シャリアーヌはこれまでにない満面の笑みで受け入れる。
彼女が去った途端、バルトロメ公爵家は坂道を転がるように没落し始める。実は、公爵家の莫大な富も人脈も、すべてはシャリアーヌが裏で動かしていたものだったのだ。
一方、すべてを捨てて隣国へと旅立ったシャリアーヌは、冷徹と恐れられる麗しき若公爵ゼノヴィアスに拾われ、その比類なき才能を見出されていく。やがて明らかになる彼女の本当の正体。
焦った元夫が復縁を求めて這いつくばるが、時すでに遅し。シャリアーヌは、独占欲を剥き出しにしたゼノヴィアスから、二度と離さないと深く溺愛されるのだった。