あらすじ

「妾になれ」 大国アルダの冷酷公爵に、外交の場で突然そう告げられた。 小国ベルタの外交官補佐として同席していた私、ノラ・ベッカーに。 周囲は青ざめた。断れば国が危うい。頷くのが国益だと、全員の目が言っていた。 私は一秒だけ考えて、答えた。 「どうぞ」 戦争でも何でもお好きに。ただし、脅されて頷く妾など、あなたも要らないでしょう——。 公爵は三秒黙った。それから、十年ぶりに笑ったらしい。 「条件を変える。妻になれ」 断っても本気にされた。しかも、なぜか溺愛が始まった。 「断れる人間が欲しかった。俺の周りに、ノーと言える人間が十年いない」 孤独な大国の頂点と、何も持たないが本音しか言えない小国の娘。 釣り合わない二人の、対等な交渉から始まる恋。 そして——私を嵌めて父を失職させた元宰相と、公爵の名を利用し続けた元愛人は、 まとめて、静かに、完璧に、詰んだ。

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小説を読もう2026/06/02
  • 現在の作品『どうぞお好きに』と断ったら、冷酷公爵に本気にされました ――「媚びない女が欲しかった」と言われても困ります。ちなみに私を嵌めた元宰相と元愛人は、まとめて詰みました。