あらすじ

影宮透真は、十年以上一緒に過ごしてきた幼馴染の雪代依織に、ずっと尽くしてきた。朝は起こす。弁当を作る。勉強を教える。体調が悪ければ、誰より先に気づく。  けれど依織は、そんな透真の優しさに甘えていた。 「透真なら、最後には私のところに戻ってくる」  そう思っていた依織は、クラスメイトにからかわれた勢いで、透真を軽く突き放してしまう。 「ごめん、今日からお弁当いいや。別に頼んでたわけじゃないし」 「透真ってさ、彼氏でもないのに、彼氏みたいなことするよね。まわりに見られて恥ずかしいとか、そういうのないの?」  依織にとっては、ただの冗談。  けれど透真は、本気で傷ついた。  その日から、透真は依織の隣を離れる。  そんな透真を拾ったのは、クラス最強ギャル、天羽羅依奈だった。 「毎日弁当、いいじゃん」 「いらないなら、ウチがもらう」  強くて明るくて、いつもクラスの中心にいる羅依奈は、透真の不器用な優しさに少しずつ救われ、少しずつ依存していく。  いっぽう、依織は曇り始める。  透真の隣にいるのが、自分ではない。  透真の弁当を食べているのが、自分ではない。  透真の優しさを受け取っているのが、自分ではない。 「透真は、私の幼馴染でしょ?」  捨てたつもりはなかった。  でも、もう透真は戻らない。  ふたりのヒロインは、透真をめぐって重くなっていく。

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カクヨム
カクヨム2026/06/01
  • 現在の作品あいつならどうせ許してくれると幼馴染に雑に扱われた俺、クラスカースト最強のギャルに拾われたら、幼馴染が曇りだした