あらすじ
―――「んっ」俺は普段から開きにくい目蓋を無理矢理こじ開け、いつもの朝を迎えた。
しかしアノ日は「いつもの」では無く例えるなら高校生最大と言ってもいい朝だった。
「雄一ぃ 早く起きなさ~い」下から聞こえてくる母のアラーム、いつもより少し早い。
しかしアノ日ばかりはそれが何故か理解出来るほどに頭が機能していた。
「何だかんだ言って楽しみだったのかな?俺は…」
そう、アノ日は修学旅行の当日だった――
俺は中学の頃、ある病気にかかり、修学旅行を休む事を余儀無くされた。
だから実質アノ時が初めての修学旅行だった…
朝を適当に済ませ、持ち物チェックを三回した所で赤羽家の玄関を出て行った…
――――何も知らない小学生のように……