あらすじ
日本最大の指定暴力団、『京桜会』。その直系に位置する『白瞳会』で、かつて神速と称され、その実力と侠気で数多の極道をまとめ上げた男がいた。
京桜会直系白瞳会若頭、『松本正義』。
しかし、その経緯知られざるまま教師に転身する。
発端は京桜会会長の不振死と、その管理下にあった1000億円の消失。
組織は乱れ、やがて金か跡目かの欲望飛び交う争いへと発展してゆく。
極道から足を洗った松本正義の身にも、それは降りかかった。
教え子の失踪。極道界の事件との関連性を見抜いた松本は、教師としての責務をこなしつつ、再び元の世界へと身を投じる。
ヤクザとして培って来たその男の誇りは、子供達に、その親達に、何を伝え、何を与えるのか。
社会の敵であったその男の魂は、何を求め、何を拒み、そして何を得るのか。
絶望と憎悪に塗れたその男の生き様は、極道としてでなく、しかし極道らしく、教師としての激情溢れるものになる。
これは、人間如きには語れぬ正義、しかしそれを必死に語ろうとする男の、驕りの物語。