あらすじ
人の役に立ちたくて電力会社に入った男がいた。
雪の日も。 台風の日も。 真夜中も。
街に灯りを届け続けた。
だが四十七年後。
気付けば彼は、
ホチキス針使用量適正化推進会議
に出席していた。
なぜだ。
どうしてこうなった。
人類はいつから灯りよりホチキスを愛するようになったのか。
仕事とは何か。 人生とは何か。 評価とは何か。 そしてホチキスとは何か。
国家崩壊。 戸籍消失。 国連緊急会合。 世界を揺るがすホチキス文明終焉の日。
これは、 笑いながら人生を見失った全社会人へ贈る、
史上最悪で史上最高の業務報告書である。