あらすじ
容姿端麗、成績優秀。誰からも慕われる王太子。
けれどその内面「俺」は、すべてを諦めた虚無に満ちていた。
(――どうせ終わるなら、独りでいい)
外面完璧な「私」を演じながら、彼は静かに、誰とも関わらずに人生を終える計画を立てていた。
そんな彼の三歩後ろを歩いて付き添う婚約者。
彼女は彼女で、必死な思いを抱えていた。
(この王子、ヤバい……! なるべく早く、穏便に、彼から逃げなきゃ!)
前世の記憶を思い出した彼女の目標は、王子の寵愛を避け、円満に婚約破棄して逃げ切ること。
独りでいたい王子と、逃げたい令嬢。
お互いの「離れたい」という思惑が、なぜか「理想の婚約者」としての絆を深めていってしまう。
(……なんで俺を独りにしてくれないんだ?)
(……なんでそんな目で見つめてくるの!?)
絶望した王子と、勘違いした令嬢が贈る、噛み合わない生存(?)ラブコメディ!