あらすじ
生まれながらに不幸を引き寄せ、幼い頃に神隠しに逢い、神の代理となって戻った存在。
前例のない神の器。
神的存在特例第一号――通称、《神依様》西条実鹿。
人々を守るためだけに生きてきた彼は、大規模怪異災害の中で、ついに誰一人守れなかった。
仲間は死に、未来は途絶えた。
そして死の間際、再び現れた神が告げた。
――『あいされなさい』と。
次に目が覚めた時、実鹿はある部屋にいた。
そこは、十七歳まで保護されていた一室だった。
今度こそ誰も死なせない。
そう決意した彼の前に現れたのは、未来を変えるための奇妙な選択肢――《神託》だった。
だがその神託は、死を知らせることも、危険を伝えることも許さない。未来を救うために与えられるのは、いつも意味不明で回りくどい『選択肢』ばかり。
怪異事件。超自然現象管理局。
そして《運命書》の欠片を巡る争い。
これは、『あいを知らない』神様が、初めて誰かと共に生きようとする物語。