あらすじ

戦記RPG『灰冠のアルカディア』。 そこは、勇者が悪役英雄たちを討ち、戦乱の大陸を救う物語だった。 かつて世界を救った七人の英雄たちは、十年後、それぞれの正しさの果てに“倒されるべき敵”となる。 その世界に転生したアレン・クロウは、勇者でも貴族でもない。 第一章で壊滅する悪役軍の、ただの補給係だった。 生き残るために原作知識を使う。 そのはずだった。 けれど現実の悪役たちは、ただの敵ではなかった。 部下を守り、民を救い、それでも誰かの自由を奪う。 間違っている。 だが、死なせるには惜しすぎる。 原作通りなら、彼らを見捨てるのが正しい。 助ければ未来は変わり、もっと多くの犠牲が出るかもしれない。 それでも、目の前で誰かが死ぬと分かっていて、本当に何もしないでいられるのか。 勝たせてはいけない。 だが、殺させたくもない。 救うべきか、見捨てるべきか。 その葛藤の果てに、アレンは決断する。 なら、原作にない第三の道を作るしかない。 死ぬはずだった悪役を救った。 その日から、原作は敵になった。

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カクヨム
カクヨム2026/06/01
  • 現在の作品灰冠のアルカディア 〜悪役英雄の死亡ルートを壊した先で〜