あらすじ
侯爵令嬢ルージュ・ヴィオレットに、突然舞い込んだ第二王子リオネル殿下との婚約話。
けれど殿下には、心から愛する平民侍女リナがいた。
普通なら屈辱的な話。
だが自由気ままな暮らしを愛するルージュは、殿下から告げられた「白い結婚」の提案に、むしろ好都合だと考える。
「殿下には殿下の恋を。私は私で、のんびりお茶と読書を楽しませていただきますわ」
そう思っていたはずなのに、なぜかルージュは殿下の恋人リナと仲良くなってしまう。
一緒に街へ出かけ、お菓子を食べ、作法を教え、気づけば二人はかけがえのない友人になっていた。
しかし、王宮で起きた機密漏洩事件により、リナに冤罪がかけられてしまう。
平民侍女である彼女は、王宮の都合で罪人にされ、切り捨てられようとしていた。
「私の友人を、勝手に罪人にしないでくださる?」
白い結婚で自由を守るだけだったはずの侯爵令嬢は、友人の無実を証明するため、王宮の陰謀に立ち向かう。
婚約は白紙。
冤罪は晴れ、黒幕には相応の報いを。
そしてルージュは、かつて自分が助けた青年騎士セイルと再会し、本当の恋を知っていく。
これは、形だけの結婚を望んだ令嬢が、友情と自由、そして本当の恋を手に入れる物語。