あらすじ
ブラック企業のシステムエンジニアだった俺は、過労死の末、異世界の「猫」に転生した。
……いや、ただの猫じゃない。
二本足で歩き、言葉を話し、前世の知識と強大な魔力を持つ伝説の種族「ケットシー(猫人)」だ。
辿り着いたのは、世界樹のふもとにある隠れ里。
そこに住んでいるのは、俺と同じく「前世が人間」だった個性豊かな猫たち。
元プロジェクトマネージャーのゴロ村長(茶トラ)を筆頭に、元看護師、元シェフ、元大工……。
彼らは皆、人間時代の競争社会に疲れ果て、「猫として、最高にのどかな二度目の人生」を謳歌していた。
仕事は「日当たりの良い場所を探すこと」。
悩みは「今夜の魚の味付けをどうするか」。
そんなもふもふな楽園に、ある日、迷い子のエルフの少女が逃げ込んできて――。
「猫さんたち、助けて……怖い魔物が……」
お嬢ちゃん、安心していいよ。
俺たちの昼寝を邪魔する奴は、たとえドラゴンだろうと「猫パンチ」一発で追い返すから。
これは、最強の実力を持ちながら、あくまで「のどかさ」を貫く猫人たちの、美味しくて温かな異世界田舎暮らしの記録。