あらすじ
開け。
もっと開け。
常識が悲鳴を上げるまで開け。
これは友情の物語ではない。恋愛の物語でもない。ましてや感動の物語でもない。
ガニ股の物語だ。
ただそれだけのはずなのに、なぜか胸が熱くなる。
なぜか空を見上げたくなる。
なぜか自分の脚の角度が気になり始める。
「なぜ読んでいるのだろう」
その疑問は正しい。
だが、もう遅い。
気づけばあなたはガニ股について考えている。
仕事中も。
食事中も。
眠る前も。
そしてある夜、ふと鏡の前に立ち、自分の足先を外へ向けている。
それが始まりだ。
夢とは何か。
ロマンとは何か。
笑う者は笑えばいい。
理解できない者は置いていけばいい。
だが覚えておけ。
世界の偉大な物語は、いつだって少し狂っていた。
これはその狂気を、両脚いっぱいに広げた物語である。