あらすじ
江口桜次郎、最重要容疑者。
旧友・二階堂壮也は、彼を信じきれるのか。
アコンプリスシリーズ最新作。
教師兼同人作家・江口桜次郎が、自分の処女作に殺されかける。
――
中学教師・江口桜次郎は、ある朝、職員室で倒れた。
耳につく時計の音。舌に残る妙な苦み。視界を這う黒い虫。
そして、こぼれたコーヒーの中に浮かんだ、知らない少年の名前。
それは、過労による幻覚なのか。
それとも、誰かが仕掛けた警告なのか。
数日後、江口は高校時代の友人・二階堂壮也に誘われ、旧校舎を改装した記念館で開かれる同窓会へ向かう。
だが、雨の夜、閉ざされた校舎で始まったのは、江口が若いころに書いた処女作をなぞるような連続事件だった。
黒板に名前を書かれた者は、消される。
過去を忘れた者たちは、旧校舎に呼び戻される。
そして江口自身の名前もまた、黒板に書かれようとしていた。
これは、消された名前をめぐる同窓会ミステリ。
誰が黒板係なのか。
そして、江口桜次郎は最後まで自分の正気を信じられるのか。
――
江口桜次郎
中学社会科教師。慶早大付属高校第六十八回生。
二階堂壮也
警視庁広報課の刑事。慶早大付属高校第六十八回生。江口の高校時代の友人で、今も彼を「桜次郎」と呼ぶ数少ない存在。
五十嵐理人
江口の勤務校の理科教師。
青山怜司
江口の同僚教師で、慶早大付属の六十五回生。
鴻上誠一
学校医を務める医師。六十五回生。
水嶋沙耶
同窓会の参加者。六十八回生。
園田美月
同窓会の幹事役。六十八回生。
朝倉航平
弁護士となった同窓生。六十八回生。
黒須
写真や記録に関わる同窓生。六十七回生。
中原修一
同窓会の参加者。六十七回生。
相沢真帆
同窓会の参加者。六十七回生。
牧瀬隆
同窓会の参加者。六十七回生。
内田春斗
江口の前に幻のように現れる、知らない少年の名前。
真壁彰
警視庁捜査一課の刑事。
九条雅紀
京東大学医学部所属の法医学者。