あらすじ
朝、目覚めると、スマホに見覚えのないアプリがあった。
『FutureLink』。
他人には見えず、削除もできない、白いアイコン。
最初のメッセージの送信元は、「未来のオレ」を名乗っていた。
添付された写真には、大人になったオレと、
白いワンピースの幼馴染と、二人の腕に抱かれた小さな子供。
「これが、オレたちの未来だ」
吹奏楽部・打楽器担当の高校2年生、木原大樹。
オレには、生まれた時からの幼馴染で天才トランペッターの奏と、
憧れの指揮者である四季未来先輩がいる。
『気をつけろ』
『奏を傷つけるな』
『誰にも告白するな』
未来のオレからの警告と、文化祭での演奏と、隠された想いと。
そして、アプリを作った"本当の開発者"の正体が明らかになるとき――
すべてが、ひとつの選択へと収束していく。
夕日の音楽室で出会った日から、文化祭の屋上での真実まで。
──未来は、変えるものじゃない。「作る」ものだ。