あらすじ
30歳の人気声優・結城ほのかに
恋をした18歳の男子高校生・神谷悠人。
出会いは16歳の夏、彼女が出演するアニメだった。彼はそこから毎週のようにファンレターを送り続け、「あなたの声に惹かれました。結婚したいくらい好きです」とまっすぐな想いを届けていく。
そして高校卒業の日。
“卒業式を見に来てほしい”という一通の手紙をきっかけに、ふたりは初めて対面する。
駅前のカラオケでの待ち合わせ。
そこで交わされたのは、恋人期間すらないままの突然のプロポーズ――
交際0日での極秘結婚だった。
以後、大学生の悠人と人気声優として活動を続けるほのかは、「外では他人、家では夫婦」という誰にも言えない二重生活を始める。
年齢差、芸能の立場、社会的リスクを抱えながらも、ふたりは秘密の中で静かに愛を育てていく。
大学生活では交際を隠し続け、卒業後には家族や事務所へ少しずつ関係を明かしていく。
悠人の双子の姉たちやほのかのマネージャー・事務所も、最初は衝撃を受けながらも次第にふたりを受け入れていく。
やがて両家とごく限られた関係者だけを招いた小さな結婚式で、ふたりは静かに誓いのキスを交わす。
その後は、新卒社会人として働き始める悠人と、主演声優として多忙を極めるほのかが、すれ違いながらも心だけは繋ぎ続ける日々へ。
どれだけ離れていても、どれだけ忙しくても――
ふたりを結び続けるのは「声」と「想い」。
これは、
“ファンと声優”として始まった関係が、誰にも言えないまま本物の夫婦へと変わっていく物語。