あらすじ
人ならざるモノに異様に好かれる高校生──コトハは、高校入学の日、一人の男子生徒から盛大な告白を受ける。
「オレと一緒に、都市伝説の備忘録を作ろう!」
それは、都市伝説を題材にした物語を書くことを夢見る文芸部部長──ライカからの誘いだった。
人ならざるモノに好かれるコトハの体質を頼りに、二人は学校や街に潜む様々な都市伝説達と出会っていく。
メリーさんの電話。
ドッペルゲンガー。
ひとりかくれんぼ。
きさらぎ駅。
人々に恐れられ、噂される都市伝説達。
けれど実際に出会った彼らは、噂の怪異とは少し違っていた。
悩みを抱えた都市伝説に、居場所を探す都市伝説に、誰かに恋をする都市伝説。
そんな彼らの話を聞き、二人は一冊のノートへと書き記していく。
『都市伝説まやかし備忘録!』
それは真実を記録する為の本ではない。
誰かを救う為の備忘録だ。
時には少しだけ嘘を織り混ぜて、誰かが笑えるように、誰かが明日も生きていけるように、二人は今日も都市伝説を綴る。
これは、都市伝説に寄り添う二人の青春の日々。
そして、忘れられてしまうかもしれない誰か為に綴られた、優しいまやかしの物語。
人と都市伝説が共に紡ぐ、世界で一番優しい都市伝説の備忘録である。