あらすじ
現代の闇に潜む異形――『魔物』。
その大半が本能のままに人間を貪る世界で、人間に紛れて静かに暮らしながら、共存を拒む同胞を狩る孤独な魔物がいた。
男の名は、凍時憐(とうじれん)。
彼に従うのは、かつて魔物に襲われ、瀕死の淵から憐の血によって救い出された二人の不老の眷属。
近接格闘能力を極限まで強化するスキル『神速金剛(アクセル・ブラスト)』を操り、制服をまとって戦場を駆ける少女、美那(みな)。
影から不可視の鎖を伸ばして敵を縛るスキル『幻影の鎖(ファントム・チェイン)』を操り、懃懃無礼に主を信奉する青年、司(つかさ)。
「新参者が偉そうに語らないでほしいなー」
「黙れ、雌犬。貴様のような野良犬と同列に並べるな」
顔を合わせれば反吐が出るほど嫌い合い、互いを罵倒し合う二匹の番犬。
しかし、唯一無二の主へと牙を向ける者が現れたその刹那――。
二人の狂犬は一切の言葉を交わさず、コンマ数秒の狂いもなく、完璧なまでの「殺戮のシンクロ」を見せる。
これは、絶対的な主を狂信する二匹の番犬が織りなす、不協和音にして完璧な、現代スタイリッシュ・ダークファンタジー。
――さあ、主の敵を、塵一つ残さず蹂躙せよ。