あらすじ
天野歌音は、人の心が絵として見える美術部の少女。
怒りは赤い油絵、悲しみは雨の水彩画、恋は花畑の風景画として見える彼女にとって、人の心はいつも一枚の絵だった。
しかしある日、歌音は交流授業でやってきた少年・相原賺の心の中に、巨大な白い怪物を見つける。
賺は軽度の自閉スペクトラム症があり、無表情で言葉もまっすぐすぎるため、周囲から怖がられている少年だった。
だが歌音に見えた白い怪物は、恐ろしい姿をしているのに、傷ついた小鳥を守るような優しい存在だった。
感情が見えすぎる歌音と、感情を誤解される賺。
正反対の二人は、ぶつかりながらも少しずつ距離を縮めていく。
これは、心を一枚の絵だけでは決めつけられないと知っていく、少し不思議で優しい青春ストーリー。