あらすじ
大学生の風宮瑠夏は、よく備える。
録音機。 メモ帳。 契約書。 六法全書。
何かが起きてからでは遅いからだ。
誰かが消えてからでは遅いからだ。
だから備える。
来たる日のために。
そんな彼女が入り浸っているのは、街の片隅の古い喫茶店。
そこにはいつも昼寝をしている中年男がいる。
鷺森恒一。
元探偵らしい。
本人は否定している。
それなのに瑠夏は毎日のように彼を訪ねる。
小さな事件。
小さな謎。
小さな違和感。
そして誰も気にしなくなった事件。
終わったことになった出来事を、瑠夏だけは忘れられない。
終わったはずの話。