あらすじ
最弱の落ちこぼれから、億の軍勢を率いる究極の魔王へ――!泥水をすすり続けた復讐者が、自らの手で世界の理をハントするダークファンタジー開幕!かつて世界最強と謳われながらも、実の姉――アルティの裏切りによって一夜にして滅ぼされた『伝説の召喚師一族』。生き残った弟のレオンは、姉への復讐を胸に生きるも、高等技術を受け継げず、呼び出せるのは最弱のネズミやスライムばかり。周囲の冒険者からは「落ちこぼれ」「一族の面汚し」と蔑まれ、日銭をカツアゲされる惨めな毎日を送っていた。だがある日、生き延びるために全魔力を絞り出したレオンの前に、見たこともない漆黒の魔法陣が出現する。光の中から現れたのは、額に一本の角を宿した、椿色の黒髪を持つ絶世の美少女だった。彼女は一切の武器を持たず、ただ指を一つ鳴らすだけで空間ごと敵を消滅させる、世界最強の魔王だったのだ。「――お久しぶりです、我が唯一の主様。お姉様を滅ぼす【魔界の軍勢】は、すでに準備が整っております」実はあの地獄の夜、幼きレオンは怒りと絶望の全てを使い、無意識に「世界を滅ぼす大召喚」を成功させていたのだった。主の宿願である「敵の首をすべて落とす(斬首)」という呪いの意味を込めて、魔王に『椿(つばき)』と名付けたレオン。彼は億の魔物たちを従え、姉が4大将軍として君臨する『冷撃のアルティ』へと宣戦布告し、進軍を開始する。しかしレオンはまだ知らない。冷酷非道に故郷を滅ぼしたはずの姉と、その裏で悪の帝国を演じる若き聖王クラウスが、たった一人の弟を救うために「ある切なすぎる真実」を隠し、首を捧げられるその日を待っていることを――。「待っていろアルティ。お前の首を、椿の花のように落としてやる」