あらすじ
全道大会へは届かなかった。
それでも私達は、また次の目標へ向かって練習を続けていた。
二年生は明るく、バレーへの熱量も高い。
だけど一年生とは、どこか空気が違っていた。
「もっと声を出して!」
何度も繰り返されるその言葉。
少しずつ感じていた違和感。
そしてある日、部活が休みの日に見せられた一年生のSNS。
そこには、私達二年生への不満が書かれていた。
名前は書かれていない。
だけど胸が苦しくなった。
ここまで一緒に頑張ってきたつもりだった。
なのに、そんなふうに思われていたんだ。
次の日。
いつも走って向かっていた体育館への足取りが、初めて重たく感じた。
私はふと、ベスト4になった時のみんなの笑顔を思い出していた――。