あらすじ
魔力最弱───ゆえに不遇職に追いやられた青年、アレン・クロウ。
彼が追いやられたのは『戦史記録室』
戦場の記録を日々まとめるだけ。
称賛とは最も遠い場所。
また、そこと対極にいる”英雄”たちは、
勝利しか見ない。
「駒どもの犠牲など”処分”すればいい」
彼らは───力で握り潰す。
自分たちの技や強引な作戦で、無駄に散っていった命と───遺された者たちの叫びを。
「勝利こそすべてだ。
弱き者たちの声など───塵芥にすぎん」
そこに反旗を翻したのは、聖女レティシア。
「そんな勝利なんて、ありえないわ!
あなたたちのせいで───」
───しかし
「犠牲? ククッ、証拠はあるのか?」
「くっ⋯⋯!」
戦史記録も英雄たちに都合よく、
書き換えられている。
いくら奔走しても、英雄たちを暴けるものは、
どこにもない。
───ハズだった。
「⋯⋯うそっ、こんな精度の高い戦史記録、
いったい誰が?!」
レティシアの目に映った名前は、
───アレン・クロウ。
また、戦争孤児のミーナは二人の側で、
英雄たちの”色”を見て涙する。
「ねぇ、あの人たち黒い中に⋯⋯
なんか悲しいお色が混じってるよ」
レティシア、アレン、ミーナ
”異なる刃”を持つ三人が出会った時、
幕が上がる。
「キサマらごときが⋯⋯我ら英雄を⋯
裁くというのか!!」
苛立つ英雄たちを、
アレンは静かに鋭く見据えた。
「⋯⋯俺は決して零しません。
───みんなが生きた”記録”を」
その戦史記録は全てを暴く。
───記録は嘘をつかない。