あらすじ
福岡が異世界に丸ごと転移して、数年。 空の足は死に絶え、かつてのパイロット・岡本は西鉄バスの運転手に身をやつし、老整備士・佐藤は格納庫で静かに定年を待っていた。 異世界の磁気嵐が吹き荒れる空を、ただの機械が飛べるはずがない。誰もが諦めかけていた第四格納庫に、一人の小柄な女性自衛官が現れる。
「……これ。柳美緒・特製『因果固定パッチ』」
空の絶対的観測者・柳三曹が、自らの網膜を焼いて書き上げた「血染めの航路図」。そして、期限切れの「アイスの当たり棒」。 彼女の不器用な情熱が、航空力学の限界と、諦めかけていた大人たちの意地に火をつけた!
「西鉄の運転手はな、停留所の縁石ギリギリに停めるのが『芸』なんだ。こんな太い線、踏み外すわけねえだろ!」
迫り来る磁気嵐、そして新空港を狙う法皇国テロリストの襲撃。 絶体絶命の危機を、時給1500円の主婦(SP)が作る重力クッションと、柳の「降車ボタン」による垂直落下着陸でねじ伏せろ! 泥臭い大人たちが意地とルールの限界を突破する、痛快・航空ファンタジーアクション!