あらすじ
【借金まみれの底辺宇宙配送員・宇都宮遥。人生初の高額案件――外惑星エウロパへの長距離配達で、一発逆転を狙っていた】
しかし航行四日目、宇宙の片隅で受信したのは、遭難した脱出ポッドからのSOS。
しかも補助コードは――「子供あり」。
救助すれば大赤字。期限超過で違約金。借金はさらに増える。
合理的な相棒AI〈ポチ〉は、「見捨てるべき」と冷徹に告げる。
それでも遥は、たった三十パーセントの可能性に賭け、進路を変えた。
だが、命懸けで回収した脱出ポッドの中にいたのは――
花柄シールだらけの、壊れかけポンコツAI少女だった。
「お兄ちゃん!」「仕様です」
皮肉屋AI・ポチと、やたら元気な妹系AI・タマ。
宇宙船に増えた“ふたり目の相棒”で、退屈だった六日間の航路は少しだけ賑やかになる。
けれどタマには、誰にも言えない“寿命”が残されていて――。
借金、違約金、ギリギリ配送。
それでも助けたいものがある。
これは、宇宙の底辺配送員と、毒舌AIと、壊れかけAI少女が紡ぐ、
少し笑えて、最後に泣けるスペースロードストーリー。