あらすじ
黒髪と黒い瞳を持って生まれた私は、「不吉を呼ぶ姫」と呼ばれ、幼い頃から塔で暮らしてきた。
そんな私に突然告げられたのは、トルシア王国の王弟ウィル・トルシアとの婚約。
けれど、それは恋愛ではなく、隣国ゼリアへの抑止力として結ばれる形だけの婚約だった。
だから期待してはいけない。
私に興味などないはずだし、仮初の婚約が終われば二度と関わることもない。
そう思っていたのに――。
不吉を呼ぶ姫と呼ばれ続けた王女と、国を守るために生きてきた王弟。
これは、叶うはずがないと思っていた恋が、少しずつ形になっていく物語。