あらすじ

夫の不倫相手に「妻の座を譲れ」と言われ、杠澄乃は本当にその座を譲った。 ただし、譲ったのは夫の隣に置かれた名ばかりの椅子だけ。 家事、義実家の調整、社交、贈答、会社関係の裏方。誰にも見えなかった“妻の座の中身”をすべて置いて、澄乃は子どもたちを連れ、川辺の老舗旅館・水篝館へ戻った。 若旦那の匂坂伊織は、澄乃の過去を無理に暴かず、子どもたちごと受け入れた。 やがて澄乃は水篝館で働き、客室の花、朝餉の支度、湯上がりの茶、常連客への手紙、川辺の灯りを整えながら、少しずつ「ここにいていい」と思えるようになる 妻の座を譲った日から始まった澄乃の人生は、水篝館で家族と宿を育て、愛され、愛しきって、静かに満ちていく。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2026/05/31
  • 現在の作品妻の座を譲った私は、子どもごと水篝館の若旦那に娶られました 〜今度の家族は、私を消す場所ではありません〜