あらすじ
「赤江沼の底って、お宝が眠ってるんだってさー」
「……はあ?」
夕食時のことだ。突然、小学生五年生の弟・繋馬《けいま》が、そんな話をし始めた。二つ上の姉である私は思わずきょとーん、である。
近所にある大きなお屋敷。その廃屋は、赤江という表札がかかったままになっていることから、赤江家と呼ばれていた。そして赤江家の広い家には庭があり、庭にはドロドロに濁った沼がある。家の名前にちなんで赤江沼と呼ばれるその場所には、何やら奇妙な噂があるらしい。
廃屋とはいえ、手入れもされていない家に入るのは危険すぎる。不法侵入にもなる。私は探検したがる弟を止めたのだが……。
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2026/05/31 全文掲載