あらすじ
ロシア当局は国内にいるある人物を隠していた。
その真相を追う若い職員は、ロシア各地、各時代の歴史や文献を巡りながら奇妙な事実へ辿り着く。
その現象は超常現象か、あるいは神秘か、それともロシア民族の必然なのか。
東方正教会。
帝政ロシア。
共産主義。
ソ連。
そして現代ロシア。
数百年にわたり積み重なった共同体の信仰と科学の不条理が、
一人の人間に収束してく。
これは生ぬるいファンタジーではない。
幾重にも入れ子となった歴史、信仰、国家、思想。
マトリョーシカを一つずつ開いて、
ロシアという巨大な国家の真核に迫る。
剝がすたびに
体温が下がる。