あらすじ
姉が事件を起こしたことで私の人生は一変した。
姉の起こした事件とその姉の自死、そして両親の死。
まだ未成年だった私は母方の祖母に匿(かくま)われ、偽りの身分を与えられて人々から隠れるように生きて来た。
心を閉ざし、身を潜めて生きて来た10代。
それでも姉の事件や両親の死を忘れた事は一度もない。
誰よりも優しかった姉が何故あの様な事件を起こしたのか?今でも信じられないでいる。
警察は信用ならない。独自に姉の事件を捜査するには表立って動けない私には、自分に代わって手足のように動いてくれる者が必要だった。
20歳の時、手足となって動くと誓ってくれたのは両親に仕えていた一族。恩を返したいという彼らの手を取ってから4年。
私は大学を経て社会人になった。
捜査の進展がないまま、社会に揉まれ日々の生活の中で小さな幸せを噛み締めながら、このまま姉の事や両親の死を判明する事実を受け入れながら少しずつ気持ちを昇華して生きて行くのも悪くないかと思い始めた頃。
あれから9年もの月日が流れ、姉の事件も世間で風化しつつあった最中、何者かによってあの事件を蒸し返しすような報道が公共電波を使って行われた。
進展のなかった捜査の中、嫌でも姉の事件とは向き合わなければならないのかと、もう一度気を引き締めた時、仕事場で思いがけない人物と対面した。
それが全ての引き金だった。
母方の一族が選定した許嫁が現れてからは、思いがけず姉の事で判明する小さな真実に事件の真相に着実に迫っていくことになる。
この物語は、家族の事件の真相、母方一族の秘された謎を解き明かす痛快ハートフルサスペンス。
究極の家族愛、一族の因縁、許嫁とのちょっとエロいお話です。