あらすじ
王都の中央ギルドで裏仕事を一手に担っていたギルは、利益至上主義の新ギルドマスターから無能扱いされ、リストラされてしまう。
しがらみのない辺境のギルド支部へと流れ着いた彼は、窓際の受付職員として新たな生活をスタートさせた。
そこで出会ったのは、圧倒的な才能を持ちながらも不器用で借金まみれの新人冒険者アリス。
彼女の受付担当となったギルは、極限まで気配を絶つ伝説の元暗殺者としての技術を駆使し、彼女の死角から密かにサポートを開始する。
ギルの見えない援護と的確な指導により、アリスは無自覚なまま次々と凶悪な魔物を討伐し、またたく間にSランク冒険者へと駆け上がっていく。
一方、辺境支部の成功を妬む中央ギルドから卑劣な罠が迫るが、ギルは誰にも知られることなく闇に溶け込み、すべての脅威を圧倒的な実力で刈り取っていくのだった。
これは、最強の暗殺者がただの受付職員として微笑みながら、一人の少女を英雄へと育て上げる温快ファンタジー。
【登場人物紹介】
◇ギル
40歳前後の中年ギルド職員。
温和で目立たない窓際の受付担当だが、その正体はかつて裏社会を震え上がらせた伝説の元暗殺者。
派手な魔法は使えないものの、極限まで気配を絶ち、相手の死角から致死の一撃を放つ技術において並ぶ者はいない。
後進の育成に密かな喜びを見出している。
◇アリス
18歳の新人冒険者。
王都から辺境へ流れてきた少女で、莫大な魔力と圧倒的な身体能力を秘めた才能の塊。
しかし力の加減が分からず、不器用な立ち回りで借金ばかりを作っていた。
ギルと出会い、彼を師匠と慕って教えを受けるうちにSランク冒険者としての真の力を開花させていく。
純粋で真っ直ぐな性格。
◇フーシ
王都の中央ギルドを牛耳る若き責任者。
利益と効率のみを重視し、裏方の重要性を理解しないままギルを追放した。
プライドが異常に高く、辺境支部が成功することを許せずに卑劣な手段を使って妨害工作を行う。